2024年12月2日、奥州市の国立天文台水沢VLBI観測所で天文学専用スーパーコンピューター「アテルイⅢ」の本格的運用が始まった。8月まで稼働していた従来機の愛称「アテルイⅡ」を踏襲し命名された。毎秒約1990兆回の計算能力に加え、性能が異なる2種類のシステムを搭載することでデータ転送速度が向上し、処理時間も短縮したという。本体の大きさは、幅4㍍、高さ2.3㍍、奥行き1.6㍍で、従来機の半分以下となった。本体外側の化粧板デザインは美術家の小阪淳さんが担当、篆書体と回路図を組み合わせたようなデザインで「阿弖流為」とⅢを「参」の字で表現している。宇宙のさまざまな謎を解明する活躍が期待される。
情報304 天文学専用スパコン「アテルイⅢ」始動
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