情報301 胆江日日新聞 『探検!発見! まちアート』にアテルイ

「古代東北の英雄アテルイ(阿弖流為)」を取り上げ、「胆江地方では、今でもさまざまな場所でその面影を感じることができる」として写真入りで紹介している。

  1. 施設案内標識(下の方にアテルイの顔がある)
    水沢地区内の主要幹線道路に数多く設置されている施設案内標識。「何となく絵が描かれていることは分かっていても、じっと見る機会はなかなかないのではないだろうか。旧水沢市の花鳥木と馬に並んで、いかめしい表情の男性の顔が切り絵風に表現されている。文字による説明が無くても、一目でアテルイが連想できる見事な意匠だ。」
  2. 胆江地区内温泉施設のアテルイの肖像画を組み込んだ立て看板
    2001年に胆江地区温泉協議会が企画したもので、2002年のアテルイ没後1200年事業とタイアップして製作された。「くすんだ金色の輝きが、郷土を守るため、敢然と朝廷軍に挑んだ意思の強さを感じさせる。」
  3. 奥州市前沢生母柳沢地区内の玉石で描かれたアテルイの顔
    前沢を通る県道237号線沿いに、長さ約50㍍の石壁の2ケ所に、アテルイの顔がある。一辺が1.5㍍ほどで、白と黒の玉石で重厚な存在感がある。「突然目に入るため、通り掛かった際には思わず二度見してしまいそうだ。」
  4. 水沢東大通りの「アテルイの像」
    水沢常盤地区の一部は昔「跡呂井」と呼ばれており、その地名は「阿弖流為」に由来すると伝わって来た。その常盤通り沿いにあるアテルイ広場に縄文時代の「火炎土器」のイメージに重ねた高さ約6㍍、上部直径約3㍍のストリートシンボルとして1992年に設置された。「時の権力にあらがい続けたアテルイの怒りを表現しており、その視線は巣伏の戦いの跡に向けられている。」
  5. 水沢花園町の「胆沢の合戦」パノラマ
    アテルイ広場の北東、花園ポケットパークには巣伏の戦いを題材にした「胆沢の合戦」と題する大きなパノラマが設置されている。縦3㍍、幅5.5㍍の鉄骨コンクリート造りで、銅板ぶきの屋根で仕上げられた立派なもの。挿絵画家中一弥さんの原画をもとに、馬上で指揮を執るアテルイの姿をクローズアップ、勇敢な蝦夷軍が朝廷軍を北上川に追い落とす場面を描いている。1980年に河北新報社の寄贈を受け常盤公民館前庭に設置していたが、都市計画事業推進のため1998年に現在地に移設、大パノラマとして再現した。
  6. アテルイの田んぼアート
    「巣伏の戦いがあったとされる水沢佐倉河北田地内には物見やぐらが建てられている。そこから「田んぼアート」を眺めるのも楽しい。2008年の題材は金色堂とアテルイの顔だった。」
  7. 史跡を案内するアテルイのイメージキャラクター
    巣伏の戦いとして伝わっている戦跡への案内標識。そこには「鋭いまなざしが特徴的な絵が添えられている。これは、2001年に作られたアテルイのイメージキャクター。アテルイ没後1200年記念事業を盛り上げるため全国から募り、応募作品161点の中から選定された。オレンジと黒を基調にし、目とひげを際立たせた斬新なデザイン。シンプルな中にも力強さがあり、英雄にふさわしい威厳と風格を備えている。」【『胆江日日新聞』5月3日、17日、6月7日】