情報278 第10回阿弖流為・母禮慰霊祭

平成26年9月6日、奥州市水沢羽田町の羽黒山頂に建立された<阿弖流為・母禮慰霊碑>の前で第10回となる阿弖流為・母禮の慰霊祭が執り行われました。
平成17年9月17日の「アテルイの日」に合わせ、碑の除幕式と慰霊祭を開催して早くも10年を迎えたものです。
当会は今回が節目となる慰霊祭になることから、主催する阿弖流為・母禮を慰霊する会(小野寺一雄会長)に申し出、共催団体となることを了承していただき開催に全面協力しました。

開催にあたっては関係諸団体他にご案内をし、京都清水寺からは森清範貫主、森孝忍法務部長、大西皓久執事補、坂井輝久学芸員。
関西アテルイ・モレの会(松阪定徳会長)からは柏山喬相談役、和賀亮太郎副会長兼事務局長、鈴木力会員。
大阪府枚方市の伝阿弖流為・母禮之塚保存会からは中野一雄会長。
福島県の田村歴史観光協議会からは景山勝夫会長、富田孝男事務局長他が参列。
地元からは小沢昌記奥州市長、佐藤修孝市議会議長、菊池達也奥州市観光物産協会会長他が参列しました。

午前9時30分から伊藤流行山鹿踊りと田植祭保存会による田植踊りが奉納された後、午前10時より慰霊祭式典が始まり、慰霊する会の小野寺一雄会長が主催者を代表して「古代蝦夷の英雄アテルイ、モレの遺徳を偲び、1200有余年の時空を超え、次世代に語り継ぐべく、この地に慰霊碑を建立して十回の記念の年となった。
この羽黒山慰霊地が心の安らぎを与える場として皆さまに愛され、来てもらえる楽しい歴史の丘になることを願い、今後とも顕彰事業を進めていきたい」とあいさつ。
祝辞のあと、神事が執り行われ、慰霊碑の前に設けられた祭壇の前で、小野寺会長はじめ市内の関係諸団体の代表、清水寺の森貫主他の来賓らが玉串を奉奠し、古代の英雄に思いをはせました。
慰霊する会と当会の会員を含め約70人が参列しました。

当日正午からは市内ホテルを会場に清水寺森清範貫主の記念法話が行われ、関係者、市民の約150人が聴講しました。