情報268 月刊『歴史街道』にアテルイ特集

本年2月号の第二特集に「東北の英雄アテルイ」が組まれている。最初に、「アテルイの日」制定記念アテルイ史跡写真コンテストで最高賞のアテルイ賞に輝いた及川庄一郎氏撮影の巣伏古戦場跡の写真(見開き2ページ)を背景に、「一二〇〇年前、朝廷軍に挑んだ男がいた!東北の英雄・アテルイ、何のために戦ったのか」の特集見出しがあり、アテルイとその戦いについての簡略な紹介がある。次に作家の高橋克彦氏が「蝦夷の誇りと将来のために...伝説の男が語りかけるもの」の題で、アテルイは何のために立ち上がったのか、そしてアテルイが日本人に語りかけるものは何かを、同じく作家の松田十刻氏が「巣伏の圧勝、田村麻呂との激闘...史料に見る実像とは」と題してアテルイの実像を探っている。ほかに、「NHKドラマ「火怨・北の英雄アテルイ伝」に見る族旗、騎射、巫女...、古代東北に生きた蝦夷たちの世界」として、「アテルイ伝」が描いたものをスチール写真とともに紹介している。【PHP研究所、H25年1月5日発行、630円】