情報120 アテルイのイメージキャラクター決定

 アテルイの肖像をモチーフとしたイメージキャラクターの入選作品が決定した。応募者95人、応募作品161点の中から選定された。製作者は愛知県立芸術大学4年生の小谷圭史さん。アテルイという英雄にふさわしい威厳と風格、力強さを出すため、四角の中に、アテルイの顔の目、口、髭の特徴的な部分を生かしてデザインした、とのこと。選考理由は、【1】「アテルイが見つめている」という意味付けができる。【2】シンプルな中に強烈な力強さがあり、その斬新さがひときわ目立ち、印象的である。【3】デザインの力点を片方の目に集中しているため、いやおうなく人の目をひきつける。【4】印象的な目が、喜んでいるように、怒っているように、悲しそうに、楽しそうにも、見る者の心の状態に応じて投影し、アテルイの生涯や地域の歴史を象徴すると理解できる。【5】地域と人々の暮しを過去、未来にわたって見つめている印象を与え、「アテルイの里づくり」のイメージを象徴する。【6】本事業のほか、多様なキャンペーンで活用できる拡張性を備えている。というもの。応募作品のほとんどは、顔もしくは体全体を描いたものであったが、最も抽象化された異色ともいえる作品に決まった。アテルイの肖像との関係から考える時、イメージキャラクターといってもむずかしく、ベターな選択だったとも言える。
 なお、キャッチフレーズには、応募者209人、応募作品482点の中から、北九州市の江島昭雄さん(74歳)の作品『見なおそう古代 見つめよう次代』が選ばれた。選考理由は、【1】胆江地方の歴史と文化を見つめ直し、広域的な地域づくりを目指す「アテルイの里づくり」の事業目的を的確に表現している。【2】イメージキャラクター「アテルイが見つめている」とイメージ上の整合性をとることが出来る。というもの。