情報94 「アテルイの里」のシンボルマークに関するアンケート調査

水沢地方振興局は、平成元年より胆江地区を郷土の雄アテルイの名前にちなんで「アテルイの里」と名づけ、そのキャッチフレーズのもとに地域の活性化対策を進めてきた。そして、そのシンボルマークとしては茨城県鹿島神宮の「悪路王首像」を図案化したものを使用してきたのであった。しかし、アテルイの名前が広く知られていくなかで、とりわけ女性や子どもたちには「悪路王首像」が怖く見え、不評であるという声が聞こえはじめている。また、この首像がアテルイの顔そのものだと誤って認識されるなどの問題も出てきていた。アテルイ没後千二百年という大きな節目となる年(2002年)が近づいており、全国に発信する記念事業の展開にシンボルマークは重要な役目を担うことになることから、ここで再検討の必要性に迫られたものである。
 アンケートは、胆江地区の小学生、中学生、高校生各百人の計三百人。胆江地区の20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳以上の各百人、計六百人。胆江地区外の百人、以上合計千人を対象(無作為抽出)として調査票が送られ、郵送で回収される。アンケートの内容は、【1】アテルイについて知っていますか、【2】「悪路王首像」はだれの顔だと思っていましたか、【3】「悪路王首像」を見てどのような印象をもちましたか、【4】現在のシンボルマークをどう思いますか、の設問に3~9項目のうちから選択してチェック印を記入するもの。この結果は、報告書にまとめられ、延暦八年の会と水沢地方振興局主催による平成11年12月11日開催のシンポジウム「アテルイと悪路王伝説」の資料としても配付される予定とのこと。