情報91 長編アニメ映画『蝦夷(えみし)の勇者~アテルイ~』(仮題)

製作に向けた準備が着々と進められている。計画を進めているのは、宮沢賢治作品の長編アニメも手掛けた㈱シネマとうほく(本社仙台市)。盛岡市出身の鳥居明夫社長は、「歴史を正しく伝えることは岩手の二十一世紀を担う子どもが地域に対して誇りを持つことにつながる。同時に二十一世紀は地方の時代。その『旗頭』としてアテルイの世界を岩手にとどまらず全国に発信したい」と、2001年夏の上映を目標にしている。製作費は約一億五千万円。このため同社が平成5年に宮沢賢治作品をアニメ化した「グスコーブドリの伝記」と同じく、広く協賛金を募るための全県的な製作実行委員会を年内にも組織し、県民運動として展開していく考えという。