情報55 対談「阿弖流為にみる古代東北の気概」

河北新報社の企画による、同社会長一力一夫氏と作家高橋克彦氏の対談。平成9年4月18日付紙面に、大きく掲載された。一力氏はアテルイについて、「東北人の歴史の中で、具体的なイメージを持って登場した初めての人物」、「阿弖流為の精神というのは、西に対するこちらの主張です。だから脈々と生き続けさせなければいけない」と語る。対談の最後には「できれば水沢市に阿弖流為の銅像なんかも欲しいですね、せめて阿弖流為が藤原秀衡くらいに多くの人に知られてほしいと思いますね」(一力)。「阿弖流為は、僕らの中に取り戻していかなくてはいけない心だと思う。何かに立ち向かっていくという、僕らが失った心を彼らは持っていたんだなと思います」(高橋)と語っている。