情報13 小岩鷲山(末治)「大墓公・阿弖流為」

平成6年10月2日と3日の『胆江日日新聞』に発表。アテルイは『続日本紀』では「賊帥夷阿弖流為」として、『類聚国史』『日本紀略』には「夷大墓公阿弖利為」として登場する。氏は、「大墓公」をタモノキミなどと読んでいる説ついて根拠がないとし、「和名抄によれば、関東に荒墓郷があり、アラハカゴウと訓じているので、これと同じように、大墓もオオハカと訓むのが至当である」としている。また、「照井氏がアテルイから派生した」という説には賛同できると、宮城、岩手県内の地名などを掲げている。小岩氏は岩手県史執筆員で日本考古学協会会員。