水沢市跡呂井町内会でアテルイ凱旋行列

平成5年9月15日、アテルイの名に由来すると言われている水沢市の跡呂井地区で「アテルイ歴史の里まつり」が開催され、アテルイ巣伏の戦い大勝利凱旋行列などが行なわれた。当日は神明神社境内において、9月15日を「アテルイを偲ぶ日」とする祭日宣言、「古代東北の英雄アテルイ王千二百年祭記念碑」への参拝などの後、実行委員会で考案し作製した当時の衣装を身にまとった約50人(写真)が刀や槍を持ち、馬に乗ったアテルイ役の佐々木町内会長(当会の副会長)を先頭に勝ちどきを合図として行列が出発した。行列は延暦八年(789年)に紀古佐美率いる朝廷軍をアテルイに指揮されたエミシ軍が撃破した巣伏の戦いの凱旋を再現したもので、のぼりを立て、ほら貝を吹き鳴らすなどして地区内を勇壮に練り歩いた。跡呂井地区では平成元年に初めてアテルイ凱旋行列を行なっており、今回は4年ぶりの行列が実現された。