情報195 阿弖流為、母禮等の慰霊祭

 平成18年9月17日、奥州市水沢羽田町羽黒山の<阿弖流為・母禮 慰霊碑>前において行われ、主催した阿弖流為・母禮を慰霊する会の会員や市民など約70人が参列した。出羽神社宮司による祝詞奏上、玉ぐし奉てんなどの神事が執り行われ、追悼の儀では相原市長が「新生奥州市が誕生し、初めての慰霊祭となる。アテルイ、モレの活躍は全国に知られている。郷土の先人の遺徳をしのぶとともに、その力をもって郷里の一層の発展に寄与したい」と述べた。式後には伊藤流行山鹿踊りが奉納された。慰霊する会ではこの日の慰霊祭に合わせ、うっそうと樹木が生い茂っていた周辺の間伐を実施し、政府軍が野営した衣川の地や胆沢城を一望できる環境も整えた。及川松右衛門会長は「市内を一望できる慰霊碑を中心にしたこの地を市の歴史公園に指定してほしいと運動を始めた。行政の力も借りながら、アテルイ、モレが愛した地を後世まで伝え残していきたい」と語った。午後には、水沢内のホテルに会場を移し、慰霊祭に参列した京都・清水寺の森清範貫主の法話と直会が行われた。森貫主の法話には市内外から約100人の聴講者が足を運び、ユーモアあふれる説教に耳を傾けた。直会の最後に、わらび座ミュージカル「アテルイ」で歌われた「日高見わがまほろば」を全員で熱唱し、来年の慰霊祭での再会を確認しあった。