情報121 東京に縄文研究会誕生

 アテルイ、蝦夷(えみし)を通じて縄文文化を見直そう、との呼びかけで動き出した。2月20日の勉強会には約50人が参加し、えみし学会の柴田弘武会長を講師に蝦夷の歴史等について学んだ。研究会を呼びかけた一人の宮古市出身の弁護士、西垣内堅佑さんは「アテルイ、蝦夷の歴史、縄文に対する人々の関心はかなり高い。来年はアテルイ没後千二百年でもあり、首都圏から岩手にエールを送りたい」と語っている。第2回研究会は、太田龍氏を講師に「縄文の正しいとらえ方」を主題として3月に開催された。資料の講演要旨の中には、「アテルイが日本原住民の指導者、という説(八切止夫)の誤謬。」とある。また、第2回研究会の案内文には、太田氏の講演趣旨の一部が紹介されており、「アテルイ・モレは、縄文系日本原住民どころではなかった、韃靼人系日本侵略の首魁。国難第二波は同韃靼人系の元寇襲来である。」としている。【平成13年2月28日付『岩手日報』夕刊より】