情報25 伊藤仁『蝦夷の播風』

宝亀五(774)年、ウクハウの決起により東北三十年戦争(アテルイの降伏まで)の幕が切っておとされた。アザマロもついに決起し、奥羽三関の逆封鎖を狙うが戦死する。アテルイは朝廷軍を二度にわたり撃破。坂上田村麻呂を征夷大将軍とする第三次の征討軍に備え、衣川に沿った三ヶ所に強固な関を築造、その間を長大な柵で結んだ。...アザマロの苦悩と戦い、朝廷軍を迎え撃つアテルイの戦い等を描く興味あふれる歴史小説。筑波書房刊(1995年6月)。