情報274 世界最速天文スパコン「アテルイ」

国立天文台水沢VLBI観測所(奥州市水沢区)に導入されたスーパーコンピューター(スパコン)が四月から本格的に運用を開始した。天文台本部(東京都三鷹市)から移転したもので、天文学専用のシステムとしては世界最速の処理能力を有する米クレイ社製の「XC30システム」。毎秒500兆回の計算が可能で、2014年秋には性能を倍増させて毎秒1000兆回に計算能力を高める計画。これにより、星の最期である超新星爆発や銀河の動きを再現する研究などで活躍が期待されるという。

その愛称は、「宇宙の謎に果敢に挑んでほしいとの願いを込め」(国立天文台小久保英一郎教授)、古代東北の蝦夷の英雄にちなみ「アテルイ」と名付けられた。ケースの表面にはアテルイの漢字表記「阿弖流為」をコンピューター回路に模してデザインされている。8月24日の同観測所開催「銀河フェスタ」で、施設特別公開の目玉として「アテルイがやってきた」と称して一般公開される予定。