情報269 「アテルイ伝」を百倍楽しむ

NHK盛岡放送局は、同局制作の岩手県内向けニュース情報番組「おばんですいわて」(平日の夕方放送)で、「アテルイ伝を百倍楽しむ!」を1月7日、8日、9日に3回シリーズで放送した。「アテルイ伝」がBSプレミアムで1月11日より放映されることから、その番組紹介をかねてアテルイの人物像に迫る企画。

村上由利子アナウンサーが案内役をつとめ、第1回は「アテルイ登場の舞台」で、アテルイの集落があったと考えられる奥州市の跡呂井地区の住民のインタビューなどが放送された。第2回「こうしてアテルイは英雄になった」では、当会の副会長でもある岩手大学教授の伊藤博幸氏が延暦八年の巣伏の戦いを立体模型で再現・説明。第3回「アテルイ最後の選択」では、アテルイが降伏を決意した理由を原作者である高橋克彦氏が「選択肢がないまま育った子供たちの未来のため」に決断したのだと語る。そして、「辛い生活の中で生きる被災地の人々が毅然として立ち向かおうとしている心、手をとり合い助け合っている気持ち、それはアテルイが朝廷軍と戦っていたときの蝦夷たちの結束とプライドと通じるものがある。」と結んでいた。