情報265 『アテルイ伝』岩手県ロケ

 10月2日にクランクイン、4日から岩手ロケが始まり釜石市、奥州市などの各地で12日までロケが続けられた。8日は奥州市江刺区の歴史公園えさし藤原の郷で、アテルイの住む村に官軍が攻め入り、アテルイらが応戦するシーンを撮影し、市民エキストラ約60人を含む約200人が参加し迫力あるシーンの収録を重ねた。主役のアテルイを演じる大沢たかおさんは取材に対して次のように話した。

-アテルイに対しどのようなイメージをもっているか。
「自然と会話ができる、自然の痛みが分かるような人間。それを意識しながら芝居をしている。」
-初のロケとなる岩手の印象は。
「どこに行っても緑や空気が澄んでいて気持ちがいい。自然とアテルイの世界、蝦夷の時代の東北の世界を演じることができる。」
-アテルイ伝には地元エキストラも参加している。
「皆楽しそうに現場にいてくれるので助かっている。皆がここの出身だということに自信を持ち、自然体で演技しているようだ。」
-岩手、奥州の方々にメッセージを。
「皆さんの期待に応えられるような、喜んでもらえるような作品にしなければならないと思っている。東北のみならず、日本全国にアテルイの存在の意味がちゃんと伝わればうれしい。」

 NHKエンタープライズの真鍋斎プロデューサーは、「東日本大震災発生後、直接的ではなくても何か復興に寄与できることはないかと考えていた時に、高橋克彦先生の作品でアテルイを知った」と制作のきっかけを語り、「今までテレビや映画では扱ったことのない時代を舞台としており、新鮮な世界になるのではないか。東北を舞台に、東北を生きた古代の英雄を描くことで、東北の方々に少しでも勇気や元気を持っていただければ」とアピールしている。〔胆江日日新聞記事より〕
 放送は来年1月11日からBSプミアムで全4回、3月に総合テレビで全2回の予定。