情報239 入試問題文にアテルイ

 平成22年3月9日に実施された岩手県の公立高校入試問題文中にアテルイに関する記述がある。社会の問題で、「次の資料は、中学生が「岩手と中央の歴史上のかかわり」というテーマで調べて作成したものです。これを見て、下の問いに答えなさい。」というもの。資料は、「桓武天皇の政治」という項目で、「現在の奥州市を中心とする蝦夷の長であるアテルイが、東北地方に支配を広げようとする(1)朝廷から征夷大将軍に任命された坂上田村麻呂の軍と戦った。」とあり、この下線部(1)について、次のア~エのうち、この時期の朝廷が政治を立て直すために行ったことはどれですか。という問いになっている。ア、全国の戸籍をはじめてつくった。イ、国ごとに国分寺や国分尼寺を建てた。ハ、現在の京都に新しい都をつくった。ニ、能力や功績によって12段階の地位を定めた。さて正解はどれ。また、2月21日に実施された一関工業高等専門学校の入試問題にもアテルイが取り上げられている。「朝廷による支配の拡大に対して、東北地方の蝦夷たちがアテルイ(阿弖流為)を中心に激しく抵抗し、戦乱が拡大した。これに対処するため、朝廷は坂上田村麻呂をに起用して蝦夷の平定を命じた。そののち田村麻呂は胆沢城を築いてアテルイらを降伏させた。」とあり、空欄にあてはまるものを選ぶもの。