情報103 IBC岩手放送『火怨~高橋克彦の世界~』

6月4日、同局制作のテレビ番組「いわて大陸」の時間帯で放映された。第34回吉川英治文学賞の授賞式の模様から始まり、パーティ会場では渡部昇一氏から「いい意味で地方発信の素晴らしい小説」という評価があった。番組では『火怨』の中心場面を、河北新報掲載の挿絵を入れたドラマ構成にして紹介、さらに、戦いの舞台となった胆沢の現地から延暦八年の会の佐藤秀昭会長が解説した。受賞した高橋克彦氏は、「千年以上も前に一個の人間として、対等に、朝廷の強大な波に対峙した人がいたということを書きたかった」と語り、「アテルイは人間としての誇りを守るために戦ったのだ」とあらためて強調していた。