情報102 NHK教育テレビ『蝦夷の首長・アテルイ』

平成12年5月17日の午後11時30分から12時まで、教育セミナー「歴史でみる日本」で放映された。副題は~朝廷の北方政策~。「攻め入る朝廷軍に対して果敢に戦った蝦夷の首長アテルイを中心に平安初期の朝廷による東北遠征を考える」というもの。東京都立大学の服藤早苗講師が多賀城政庁跡から伊治城跡、胆沢城跡、志和城跡と史蹟を実際に辿りながら、三十八年戦争の経緯を簡潔に説明。特に、延暦八年の巣伏の戦いに始まるアテルイと朝廷軍の攻防については、「アテルイの本拠地に建てられた物見櫓」「アテルイの根拠地と考えられている跡呂井の地」なども現地で紹介、研究成果を踏まえた解説が適切に加えられた番組となっていた。