情報92 小惑星に「Aterui(アテルイ)」の名前

水沢市の国立天文台(旧緯度観測所)百年を記念して全国から公募していた小惑星の名前が「Aterui」に決まった。通常、小惑星の命名は発見者に権利があり、発見した札幌市のアマチュア天文家渡辺和郎さんと円館金さんの承諾を得て国際小惑星センターに申請していたが、このほど正式に決定された。「Aterui」と名づけられた小惑星は、平成四年十月に北海道北見で二人が発見していた。小惑星のほとんどは、火星と木星の間(約三億km~五億km)にベルト状に分布している。大きくても直径一千km以下で、ほとんどは百km以下。発見されると、精密な位置観測を踏まえ一連の番号と固有の名前が与えられる。昨年六月までに八千九百八十九個の小惑星に登録番号がついているという。肉眼では見えないが、宇宙の彼方に小惑星「アテルイ」が輝く。