情報90 CD-ROMマルチメディア『 鬼百科 』に悪路王

パソコンを使って鬼に関する伝説などさまざまな情報を見ることができる。北上市立「鬼の館」館長の門屋光昭・盛岡大学教授監修により、北上オフィスプラザが制作、CDには悪路王首像がデザインされている。悪路王はメインメニュー「鬼曼荼羅」(大人の世界)に収録されているほか、メインメニュー「鬼の原像」(鬼の伝説)の中にも悪路王伝説として収録され、「田村麻呂伝説と悪路王1」「田村麻呂伝説と悪路王2」「田村麻呂とアテルイ」「アテルイ終焉の地」の項目があって詳しい。その一部分をそのまま紹介する。「茨城県鹿嶋市の鹿島神宮には、田村麻呂が東北征伐に就く際に戦勝を祈願、無事任務を終えて感謝の念をこめて献納したといわれる「悪路王首像」があります。この像は、都で処刑されたアテルイや戦いで殺された蝦夷(えみし)の首長たちの象徴で、北をめざして飛んで来たともいわれています。鼻が高く、眉や目尻がつり上がり、技楽面の酔胡王に似た忿怒の容貌をしていて、伝説の鬼の強い怨念を感じさせます。悪路王という想像上の鬼ながら、髷を結うなど当時の蝦夷の姿をそのまま写したように実写的で、アテルイとしてのリアリティを感じさせる迫力満点の首像です。」