情報75 大武丸顕彰碑の建立

江刺市の梁川にはエミシ伝承として「大武(岳)丸伝説」が古くから語り伝えられ、「大岳」「武道坂」の関係する地名が残されている。蝦夷の首魁・悪路王は磐井郡の鬼死骸村で討たれ、その弟の大武丸と一子人首丸は栗原郡大武村に攻められたが逃れ、人首丸は大森山で、大武丸は野手崎(梁川)で討たれた。その最後の地を「大岳」と称した、という伝承である。梁川には、「大岳丸を顕彰する会」があるが、大岳丸顕彰碑建設実行委員会を結成して浄財を集め、碑を建立した。建立場所は梁川の武道坂、碑文は「伝古代エミシの将大武丸終焉の地」。碑は、高さ3.5㍍(台座を含めると4.5㍍)、幅3㍍、奥行2㍍の堂々たるもの。平成10年9月26日に除幕式が行なわれた。