情報43 『都道府県展望』にアテルイの顕彰活動が紹介される

全国知事会発行『都道府県展望』453号(平成8年6月発行)の「列島縦横」に2ページにわたりアテルイの顕彰活動が紹介された。埋もれた歴史を発掘、再評価する動きが各地に芽生えている。それは単なる歴史の再発見にとどまらず、人々の心を揺り動かして新らしいタイプの地域づくりへと発展する可能性を秘めている。その典型的事例が岩手県の胆江地区で盛り上がっている「アテルイ(阿弖流為)の事績掘り起こしと再評価の運動」であるとの評価である。「アテルイを顕彰する会」の発足、清水寺境内への顕彰碑建立、巣伏の戦勝(延暦八年)にちなんで名付けた「延暦八年の会」によるアテルイ関係イベント等の開催、水沢市内のアテルイのシンボル像を据えた公園、アテルイ歴史公園(仮称)の整備計画と市民有志による物見やぐらを備えた砦の再現等が具体的運動としてとりあげられている。