情報32 『歴史と旅』臨時増刊号 日本古代史の100人

100人の中に、坂上田村麻呂とアテルイが入っている。田村麻呂については、左方郁子氏が執筆、アテルイとの戦いを中心に記述している(4ページ)。その中で、モレを公母礼(きみもれ)としているのは明らかな誤りであろう。アテルイについては、荒川法勝氏が「蝦夷の大酋長アテルイ」の題で執筆(2ページ)。荒川氏によると、アテルイは「蝦夷(えぞ)の日下将軍」であり、「北上川の中流域に、広大な独立国を結ぶ王であったと思う」というのである。