情報23 水沢市で「アテルイを偲ぶ観桜会」

北海道平取町などに住むアイヌ民族の一行が、アテルイの供養と交流を目的に岩手県の松尾村と水沢市を訪れた。一行はアイヌ語学校長の山道康子さんを団長とする28人。山道さんはアイヌ文化の伝承者として知られる。平成7年4月29日に松尾村でカムイノミ(神への祈り)とチャルパノミ(先祖供養)などを行い、翌日の30日には水沢市の羽黒山・出羽神社で開催された「アテルイを偲ぶ観桜会」に参加した。出羽神社では、幹事の熊谷達雄氏他有志約30人が出迎えて、交流。境内の神楽殿で、アイヌの少女たちによる紙芝居や民族に伝わる歌と踊りなどが披露された。最後に、参加者も交えてアテルイを供養する神事が行なわれた。山道さんは、来年も訪れたいという。