テレビ朝日番組ニュースステーションで特集「よみがえる先住民・蝦夷」放映される

 平成5年4月9日、テレビ朝日系番組で高視聴率を誇る『ニュースステーション』において、国際先住民年を記念し特集「よみがえる先住民・蝦夷(えみし)」が全国に放映された(岩手県など一部の地方を除く)。この特集は、水沢市で最近アテルイが急激に人気を得ていることを『商工水沢』の記事から伝え、水沢市街頭でのアテルイについてのインタビューに始まった。そしてまず『日本書紀』の記述から蝦夷(えみし)とマタギの関係が探られる。さらに縄文人と蝦夷との関係について埴原和郎教授が説明、蝦夷が日本の先住民の流れにあることが明らかにされた。続いて、まさに「よみがえる先住民・蝦夷」の象徴的運動として当会のアテルイの顕彰活動が紹介されたのである。
最後は、アテルイ顕彰碑を清水寺に建立することについて、同寺執事長・大西真興氏が建立予定地を案内、次のように語った。「清水寺の御開山である坂上田村麻呂公が、かつて今の東北でありますけど、蝦夷征伐といわれて、当時の時代背景からすればしょうがなかったことかもしれませんけども、数にものをいわせてその辺を制圧したという歴史的な事実があります。そのことにつきましては、寺のひとつの痛みでもあります。それが水沢地方の地元から、実はそういう方ではなかったと、大変情け深い武将であって、地元の英雄アテルイと大変肝胆相照らす仲であって、田村麻呂公とアテルイとの本当の姿をですね、1200年たった今日に、また一般の人たちに知ってもらいたいと。これは大変意味のあることだと考えております。」清水寺に「アテルイ顕彰碑」を建立する運動が全国に紹介され、その反響はすぐさま当会への問い合わせ等になって現われている。建立実現に支援の輪をさらに広げよう。